貧しい者をしえたげて自分の富を増そうとする者と、 富める者に与える者とは、ついに必ず貧しくなる。
あわれみを行わなかった者に対しては、仮借のないさばきが下される。あわれみは、さばきにうち勝つ。
主は言われる、「貧しい者がかすめられ、 乏しい者が嘆くゆえに、わたしはいま立ちあがって、 彼らをその慕い求める安全な所に置こう」と。
貧しい者をしえたげる貧しい人は、 糧食を残さない激しい雨のようだ。
貧しい者をしえたげる者はその造り主を侮る、 乏しい者をあわれむ者は、主をうやまう。
そこで声をあげて言った、『父、アブラハムよ、わたしをあわれんでください。ラザロをおつかわしになって、その指先を水でぬらし、わたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの火炎の中で苦しみもだえています』。
欲の深い人は急いで富を得ようとする、 かえって欠乏が自分の所に来ることを知らない。
あなたは国のうちに貧しい者をしえたげ、公道と正義を曲げることのあるのを見ても、その事を怪しんではならない。それは位の高い人よりも、さらに高い者があって、その人をうかがうからである。そしてそれらよりもなお高い者がある。